ニッポンバラタナゴとは

ニッポンバラタナゴは、大阪府八尾市、香川県東讃岐地区、九州北部、奈良県の一部のみに生息するコイ科の小型淡水魚です。オスは繁殖期に綺麗なバラ色の婚姻色(こんいんしょく)に体が染まり、この色がバラの花のように美しい事が名前の由来です。  また、メスは卵を生きた淡水二枚貝のエラの中に産みつける不思議な生態をしています。

……しかし、このニッポンバラタナゴが現在絶滅の危機に瀕しているのです。                                                 ※環境省指定の絶滅危惧種ⅠA類

 

■ニッポンバラタナゴがドブガイ(二枚貝)に卵を産む映像です

 ニッポンバラタナゴ産卵シーン1

 ニッポンバラタナゴ産卵シーン2 

■見た目や特徴:

オス:・繁殖期に婚姻色という綺麗な色に体が染まり、メスにアピールをします。大きさは4~5cm。

メス:メ繁殖期に産卵管と呼ばれる長い管を出し、その管を二枚貝のエラに入れて産卵をします。

 

■生息地:

大阪府八尾市、香川県東讃岐地区、九州北部、奈良県の一部のみ(かつては淀川以西各地に生息していました)。香川県では、指定希少野生動物に指定され、捕獲や飼育が全面的に禁止されています。

 

 

■なんで絶滅の危機に?

■ もっと詳しく知りたい方はこちらから

次へ(第1章 ニッポンバラタナゴとタイリクバラタナゴ)

 

第1章 ニッポンバラタナゴとタイリクバラタナゴ
第2章 ため池の他の魚たちとドブガイ
第3章 ニッポンバラタナゴの繁殖行動
第4章 ドブガイに托卵されたタナゴの卵
第5章 ドブガイの幼生について
第6章 地域のタナゴ池・過去の調査風景
第7章 集団の変化を調べる
第8章 大窪の保護池
第9章 ドブガイの繁殖について
第10章 愛宕トラスト市民協議会のデ-タ
第11章 タナゴのいる池といない池
終 章 最後に(質問など)