第2章 ため池の他の魚たちとドブガイ

これはヨシノボリです。地元の人はヨシノボリをドングロ、バラタナゴをキンタイと呼んでいます。たいがいのバラタナゴの棲んでいる池にはこのヨシノボリがいます。タナゴが繁殖するためには貝が要る。貝の繁殖にはこのヨシノボリが要るのです。

この写真はブル-ギルです。いろいろなため池にいきまして、「あ、魚いる」と喜んで採ってみるとブル-ギルの場合が多いのです。今、物凄い勢いで繁殖していますね。僕はこいつに琵琶湖で手を噛まれたんですが、15cmぐらいのサイズでした。

この写真はブラックバスです。山畑や大竹のため池でもこのブラックバスが入っています。神宮寺の池で、初期の段階で調査した時に、ヨシノボリとスジエビと、もうちょっと種類がいたんですね。ある日、池の入り口で足下を見ましたら、大きなビニ-ル袋が落ちていました。「ああ、やられた」と思いましたね、その時池を覗くと、ブラックバスが3、4匹泳いでいました。「あーあ」と思って、次の年に調査をしたらヨシノボリとスジエビが全くいなかったのです。あの時のショックは忘れられません。これが入るとジャコというか、稚魚は全部食べられてしまいます。

これはキンブナです。増殖されているのか、養殖で増えているのか実際どういう形で増えているのかもうひとつわからないのですけれども、いろいろな池でいます。 写真はありませんが、モツゴもいます。直接石に卵を産みつけます。八尾の高安のため池にたくさん棲んでいました。しかし、徐々に減ってきているように感じます。 メダカも一部の池でまだ残っています。

この写真の貝がドブガイです。一番上が1.5cmぐらい、2番目は3~4cmぐらいです。次のは、7cmぐらいで、一番下は12~13cmぐらいです。これぐらいの大きさのは10年から13年ほど生きています。この貝については、後ほど詳しく出てきます。

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