ため池について
 
 
↑ため池の様子
  今回はニッポンバラタナゴのすみかの、ため池の話をします。
 ため池は田んぼや畑で米や野菜を作るのにひつような水をためておくためにほられた池です。
 ため池には魚や虫などの動物や水草などの植物がすんでいます。
 しかし、それだけではありません。目に見えないくらい小さい生き物もすんでいます。
 プランクトンとよばれる生き物がそうです。
 すこしプランクトンをしょうかいします。プランクトンにも動物と植物がいます。
 
↑ミジンコ
ミジンコやアメーバなどは動物プランクトンといいます。
 水をガラスのビンなどにくんで、よく見てみると、見えるくらいの大きさのものもいます。 
また、植物プランクトンには大きくわけて、3つのしゅるいがあります。
 
↑リョクソウ
 1つめはリョクソウです。 池で緑色のすじが見えることがありますが、それはリョクソウの中のアオミドロというしゅるいです。
 
↑ケイソウ
2つめはケイソウです。 ケイソウの体はガラスでおおわれています。 タナゴが卵をうみつけるドブガイは、このしゅるいのプランクトンを食べているようです。  
 
↑ランソウ
 3つめはランソウです。 きたない池でくさいにおいがする場合がありますが、それはこのランソウが多くなっているときかも知れません。
 また、水面が緑色になっている池の正体はランソウです。
 つまり、池がきたなくなってくると、ランソウが多くなるのです。
 

むかしはため池が多くあり、農家の人が利用してきました。そして、ため池にたまったヘドロをそうじしたり、よごれてきた水をきれいな水にかえたりして大切にしていました。
 ところが、今は農業をする人がへってきているので、ため池もあまり使われなくなってきています。
 ため池が使われなくなっては、そうじや水をかえたりもしなくなるので、だんだんよごれてきます。
 そうなると、ランソウがふえてケイソウはへります。 そしてドブガイは生きていけなくなり、やがてニッポンバラタナゴもいなくなります。
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