キンタイについて
   こんにちは!バラタナゴという魚をしっていますか?
 バラタナゴは、でんしゃのキップほどの小さな魚です。
 日本だけにいるしゅるいをニッポンバラタナゴ、海のむこうの中国などにいるしゅるいを タイリクバラタナゴとよんでいます。


←ニッポンバラタナゴ
  2つのタナゴの見ためのちがうところは、はらびれに白い線があるのが タイリクバラタナゴ、ないのがニッポンバラタナゴです。
 むかし、ニッポンバラタナゴは西日本のどこにでもいましたが、今では大阪、九州や四国などのごく一部にしかいなくなりました。 
 
なぜ、こんなにすくなくなってしまったのでしょうか?これからお話していきます。
 
ニッポンバラタナゴのオス
 バラタナゴのすんでいるところは、ため池などです。ここでおもにプランクトンをたべて生きています。
 バラタナゴのオスは、タマゴをうむきせつになると、からだが赤っぽくなりメスをよびよせます。このいろが、きれいなバラの花のようなので、バラタナゴとよばれるようになりました。
  タマゴは水の中にそのままうむのではなく、ドブガイという貝の中にうみつけます。
 かわった魚だとおもいますが、こうしてタマゴや子どもを、てきからまもっているのです。  
   メスは、貝の中にタマゴをうみやすくするために、くだをもっています。このくだは長くなると自分の体ぐらいの長さになり、貝が水を出すところにさしこみます。
 そして貝の中であるていど大きくなると、貝の中からおよぎ出てきます。
 だから、バラタナゴがふえていくためには、どうしてもドブガイのような貝がひつようになります。

 こどものころのドブガイは、自分でエサをたべられません。
 どうするかというと、ほかの魚にひっついて、えいようをすいとって大きくなります。
   ヨシノボリという魚におおくひっついています。
 ドブガイもまた、じぶんだけでは生きて行けないのです
  むかしは、こういう生き物がいっぱいいるため池が日本中にありましたが、だんだんとへってきました。
 ということは、魚が生きていけるばしょがなくなります。
 また、せっかくため池があってもブラックバスなどのよその国からきた魚がタナゴなどの小さい魚をたべつくしてしまったので、魚がいなくなった池もおおくあります。


ニッポンバラタナゴがすくなくなったのは、これだけではありません。
 はじめにタイリクバラタナゴのお話をすこししましたが、 ニッポンバラタナゴタイリクバラタナゴはもともとおなじ魚だったので、今はしゅるいがちがっても、子どもをのこすことができます。
 しかしその子どもは「ざっしゅ」になってしまいます。「ざっしゅ」とはニッポンバラタナゴタイリクバラタナゴのあいだの魚です。
 こうなるとただしくニッポンバラタナゴとはよべなくなってしまいます。

 ブラックバスタイリクバラタナゴも、もともと日本にはいませんでした。にんげんがよその国から、もってきてそれが広がってしまいました。

 こういうことがかさなって、ニッポンバラタナゴは、ほんとうにすくなくなってしまいました。
 あとなん年かすると、かんぜんにいなくなってしまうかもしれません。
 そんなことがないように、のこされたニッポンバラタナゴやため池をたいせつにしようとおもっています。
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